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低音男の部屋

低音男の部屋

病弱そうな人

結婚間もない頃の妻との会話である。
(妻は一歳下で同じ中学だったがその当時のお互いのことは知らなかった)

「 ブラスバンドに病弱そうな人がいたよね」

「えっ、そんな奴いたか?」

「いたよ」

「どんな奴?」

「何か色白くて痩せてて、凄くひ弱そうでなんかいかにも病弱ですって感じの人」

「プ~ッ、何だいいとこ全然ないんじゃねえか、でもそんな奴いたかな???そんとき何年生?」

「私より一こ上」

「じゃあ俺と同級生だな、誰だろう?」

そんな会話が続いたが誰だか分からない。

仕方が無いので卒業アルバムで見ることにした。

「吹奏楽部の写真は・・・あ、あった」

「あっ!この人だ、この人この人」

妻が指差した先には・・・しっかり僕が写っていた。

「ば ば、バカヤロー、これは俺だ~」

「・・・ぎぇ~っ!あんただったの?」

「普通わかるぞ」

「全然わかんなかった~」

「 あの人だったの~?」

その後の妻の一言

「あの人だってわかってたら結婚しなかったかも~」

そりゃ~当時はすごく痩せてたよ、色も白かったし

(元々日焼けしにくいタイプだったし、音楽室にしかいなかった)

病弱に見えたかもしれないけど・・・

だけどなぁ

「 気づかないおめぇが悪いよ」


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